2013年3月9日土曜日

12.ネットワーク・オーディオ

家庭内のLANルーターを介して、PCや NAS (LAN接続のハードディスク)内の音楽ファイルを楽しもうというのが ネットワーク・オーディオ です。

AirPlay (エアー・プレイ)という言葉は以前からありましたが、それはアップル独自の意味合いが強く、2010年頃からは他社にも門戸を開いて幾つかのメーカーが参入しています。 まだ新しい分野なのでこれからですが、2万円台でまずまずの製品が出ています。

DENON DNP-720


ネットワーク・オーディオ・プレーヤーは、インターネット接続ができるレシーバー(チューナー)や、それにCDプレイヤーが付いた形のものが多く、アンプや USB DAC などと組み合わせて使いますが、アンプ内蔵でスピーカーをつなげるものや、 USB DAC 内蔵型の機種もあります。 既にアンプや USB DAC を持っているか否かで、 製品を選べば良いでしょう。

ネットワーク・オーディオ・プレーヤーは大抵インターネット・ラジオが聴けるものが多いので、PCを立ち上げずに世界中のインターネット・ラジオを聴くためのチューナーとして使うこともできます。
 i Phone などをリモコン代わりに使ったり、USBメモリー内の音楽ファイルを再生したりといった便利な機能もあります。

DENON のホームページより


CDの再生より音が良い?
最近ではハードディスク容量が増えたこともあって、CDのリッピングでも非圧縮で保存することが多くなってきました。 一々プレーヤーにディスクを挿入するよりも手軽なだけでなく、取り込んだファイルを再生する方がCDの反りなどによる読み取りエラーの影響を受けにくいという利点があります。

高速で回転するコンパクト・ディスクにレーザー光線を当てながらデーターを読み取り、エラーを補正しながら同時に再生するには優れた装置が必要となりますが、読み取りデータは既にエラーを補正したものとなっていますから、それを再生するだけならそれほど高価な装置は必要ないからです。
ハードディスク容量の小さなラップトップ(ノートブック)PCでも、ネット接続のNASがあれば何千枚分ものCDデータを保存できますから、 あとはそのファイルをいかに分かりやすく区分けし、簡単に取り出せるかがネットワーク・オーディオ・プレイヤーやNAS に課せられた役目でしょう。 

ネットワーク・オーディオ・プレーヤー

DENON ネットワークオーディオプレーヤー DNP-720 (26,698円)


これは2万7千円ほどで購入できるデノンのエントリー・モデルです。

出力端子はアナログ(RCA)とデジタル(角型光)端子の二系統だけで、ETHERNET端子と無線LAN用アンテナ端子、FMアンテナ(同軸)端子とAMアンテナ端子が付いています。 → メーカー・ホームページ


DENON CEOL ネットワークCDレシーバー RCD-N8 (28,840円)


これはチューナーの他にCDプレーヤーを備え、アンプを内蔵しているのでスピーカーを接続することもできる、チューナー+プレーヤー+アンプ一体型のレシーバーです。
既に生産停止になっている RCD-N7 の後継機種で、2,800円ほど高くなっていますが、アンテナ内蔵でWi-Fi にも対応と進化しているようです。

特徴の一つとしては、i Phone や i Pod 用のドッグを備えていることで、デジタルのまま音声信号を伝送してアンプで再生できること。 更に充電までできるということです。

もう一つが SC-N8 という、レシーバーの色に合わせたスピーカーが用意されていること。



こちらはアンプと同じで出力はスピーカー端子のみで、サブ・ウーファー用の端子も備えています。 消費電力は55Wと、ミニ・コンポ並みのレベルです。

入力はアナログ(RCA)端子が二系統、デジタル(角型光)が一系統となっています。 旧型のRCD-N7に比べると、アンテナ内蔵というだけでもスッキリしています。
→ メーカー・ホームページ



Pioneer ネットワークオーディオプレーヤー N-30 (27,725円)


これは上位機種の N-50 と基本的には同じ形で、一番の違いは USB DAC を内蔵していないということで、後は入力端子の有無くらいです。

上記のデノン RCD-N8 の様な i Pod 用ドッグは備えていませんが、フロント側のUSB端子で i Phone / i Pod とデジタル・ダイレクトで接続して充電もでき、USBメモリーを挿して音楽ファイルを再生することもできます。

出力はアナログ(RCA)端子のみで、デジタル出力は角型光と同軸の二系統となっています。 詳しいことはこちら→ N-30 / N-50



TEAC AirPlay対応 ネットワークCDレシーバー CR-H700 (28,762円)


これはプリメイン・アンプ+チューナー+CDプレーヤーが一体型となった、正にかつてのレシーバーにエアー・プレイ機能をプラスしたものです。
もちろん現代の機器として、インターネット・ラジオにも対応しています。



アンプ内蔵ですからスピーカー出力端子が付いているだけでなく、アナログ(RCA)入力/出力端子の他に PHONO入力端子まで備えていますから、古いカセット・デッキやレコード・プレーヤーも接続できます。
消費電力は最大120Wと、ちょっと電気を食います。

CDプレーヤーは普通のCDだけでなく、CD-RやCD-RWに焼いたMP3やWMAファイルも再生できるとのこと。
これも i Phone や i Pod などをUSB接続することで、充電しながらの再生が可能となっています。→ メーカー・ホームページ



ONKYO ネットワークステレオレシーバー TX-8050 (33,684円)


これもチューナー+アンプのステレオ・レシーバーで、背面のインターフェイスを見ても分かる通り、ともかく端子の数が豊富です。

スピーカー出力端子は二系統で、バナナ・プラグに対応。
映像(コンポジット)出力端子が4系統、映像入力端子が二系統。
音声入力端子はデジタルが光と同軸が二系統、アナログ入力はコンポジットも含めて6系統と、他にレコード・プレーヤー用のPhono 入力端子も付きます。
音声出力端子はアナログ×2、2.1chプリアウト×1、ZONE2×1、となっています。

デジタル光入力端子は最近のTVの音声出力端子にも使われていますから、TVの音声を迫力のデジタル・サウンドで聴くことができます。 その割りに映像入力端子はアナログだし、オーディオなんだからそんなに映像端子は要らないと思うのですが・・・

このレシーバーはCDプレーヤーが付いていませんが、同じサイズでお揃いのデザインの ONKYO CDプレーヤー (シルバー) C-7030 が21,630円ほどで出ています。

それとLANケーブルでルーターに接続することで「radiko.jp」につながりますが、ネット環境によっては途切れることもあるようなので、その点は購入した人のレポートを参照して下さい。 
液晶表示は半角英数のみで、日本語には対応していません。
それからこれはアンプですから、消費電力が最大230W(無音時でも55W)とかなり電気を食います。 → 詳しいことはメーカー・ホームページへ



marantz ネットワークオーディオプレーヤー NA7004 (シルバーゴールド) (39,750円)
/ NA7004-B (ブラック) (40,150円)


marantz (マランツ)のネットワーク・オーディオプレーヤーのうち、こちらはアンプ無しのタイプです。

オンライン・アップグレード により、ホームネットワークに接続されたMacやPCのiTunesライブラリからすべての音楽をNA7004にダイレクトにストリーミングすることが可能になります』―と書かれていますが、良く読んでみるとその「アップグレード」とやらは5千円を別に支払う有償のものですから注意が必要です。
現在「AirPlayアップグレード無料キャンペーン実施中」ということで、「対象期間:2013年4月1日(月)~2013年9月30日(月)まで」となっていますが、そんなのは金を取ってやることではないでしょう。


背面のインターフェイスは、アナログ(RCA)の出力端子が一系統、デジタルの「角型光」と「同軸」出力端子が一系統、入力はデジタル「角型光」と「同軸」と「USB(B)」端子が一系統となっています。→ ホームページはこちら



marantz ネットワークCDレシーバー M-CR603 (41,632円)


マランツの、チューナー+CDプレーヤー+プリメイン・アンプ+ネットワーク・オーディオプレーヤーが一体型になったCDレシーバーです。

こちらも「オンライン・アップグレード (有償)により、iTunesの音楽ライブラリーを本機から再生できるAirPlayに対応可能」―となっています。

スピーカー出力端子が二系統あり、サブ・ウーファー端子を備え、LS603 (18,600円)という専用スピーカーも用意されていますが、なぜか色はブラックとなっています。

アナログ音声(RCA)入力端子が二系統、出力端子が一系統付き、フロントにステレオ・ミニの入力端子も備えています。
これはプリメイン・アンプ内蔵ながら消費電力は50W と、 ミニ・コンポ並みに低く抑えられています。→ ホームページはこちら



Pioneer ネットワークオーディオプレーヤー N-50 (42,400円)


これは前出の N-30USB DAC がプラスされたものです。 USB DAC 付きの機種は現在のところこれだけですが、まだ DAC (デジタル/アナログ・コンバーター)をお持ちでない方にとっては選択肢の一つとなるでしょう。 既に持っている方にとってはどちらかが無駄になりますが・・・

N-30 に比べるとデジタル入力(「角型光」と「同軸」)端子ニ系統がプラスされていますが、CDプレーヤーやアンプは内蔵していませんので、既にアンプやCDプレーヤーをお持ちの方向けです。

こちらも アップデート により、「iTunesで作成できる音楽ファイルを多彩にお楽しみいただけます」―となっていますが、マランツと違い無償でアップデートできます。 購入してくれたユーザーへのサービスって、本来そういうものだと思うのですが・・・
→ メーカー・ホームページ



YAMAHA ネットワークCDプレーヤー CD-N500-S (シルバー:59,650円)
/ CD-N500-B (ブラック:59,970円)


これはネットワーク・オーディオとCDプレーヤーが一体になったものです。
ヤマハには NP-S2000 という17万円くらいするネットワークプレーヤーがありますが、こちらはもっと手軽にネットワーク・オーディオを楽しむための入門機といったところでしょうか。

CDプレーヤーは音楽用CDの他に、CD-R/RW に焼いたMP3やWMAファイルの再生も可能となっていますが、再生専用でリッピング(PCへの取り込み)はできません。
ネットワーク・オーディオといっても有線LAN での使用を推奨していて、無線LAN はネット環境によっては可能ということです。

一応リモコンが付いていますが、iOS端末やAndroid端末に対応したアプリケーション「NETWORK PLAYER CONTROLLER」で、スマートフォンやタブレットをリモコンのように使うこともできるようです。


背面のインターフェイスはいたってシンプルで、アナログ(RCA)出力端子が一系統、デジタルの「角型光」と「同軸」出力端子が一系統ずつ。 あとはLAN端子のみです。

インターネットラジオ放送へ手軽にアクセスできる vTuner に対応していますが、「radiko.jpへの対応も予定」―ということで、radiko.jp はまだ対応していない様です。
→ メーカー・ホームページ


NAS について
NAS (ナス/ナズ)とは「Network Attached Storage」(ネットワーク接続ストレージ)の略で、「ネットワーク・ストレージ」とか「ネットワークHDD」とか呼ばれています。

要するにUSB接続の外付けハードディスクがインターネット接続になったというだけのことで、 別に難しいものではありません。 簡単に言えば、家庭用 ファイルサーバ といったところでしょうか。

Western Digital My Book Live 1.0TB  WDBACG0010HCH (11,500円)
/ 2.0TB (13,780円) / 3.0TB (18,800円)

1TB (テラ・バイト)から購入できるネットワーク対応ストレージ(記憶装置)ですが、2TB の方がお得感があります。
いきなり複数HDD の大型NAS を購入するより、最初はこれくらいから始める方が入りやすいかもしれません。
→ メーカー・ホームページ



I-O DATA 超高速 LAN接続型ハードディスク 2.0TB HDL-A2.0 (15, 054円)

アイ・オー・データの 2TB ストレージです。これはフラストレーション・フリー・パッケージ(簡易パッケージ)の価格で、通常パッケージ(化粧箱入り)は1,200円ほど高くなっています。
メーカー・ホームページ によると、1TB は既に生産終了で、2TB と 3TB も在庫のみとなっており、後継品として I-O DATA 2.0TB HDL-A2.0S が出ていますが、6千円ほど高いのでこちらを掲載しておきました。



BUFFALO 高速モデル NAS(ネットワークHDD) 2TB LS-V2.0TLJ (16,663円)

バッファローの 2TB モデルです。
USB接続の外付けHDD に比べ、1,8倍高速で、家の外からでもインターネット経由でアクセスできるハイ・スピード・モデルということです。

→ メーカー・ホームページ


こうしてみると、NAS といっても外付けHDD と大して変わらず、ネット接続で外出先からでもアクセスできるといった利点もありますから、ネットワーク・オーディオ以外でも色々な使い方ができそうです。

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