2013年3月15日金曜日

06.CDのリッピングについて

CDのデータをパソコンに取り込むことを リッピング (Ripping) といいます。


CDを音楽ファイルとしてPCに取り込んでおくと好きな時に音楽が聴けますし、音声ファイルにしておけば自由に曲目を並べて編集したり、SDカードやUSBメモリーなどに記録して他のオーディオ機器で聴くこともできるので便利です。

圧縮ファイルと非圧縮ファイル
10年ほど前のパソコンは、記録媒体のハードディスク容量が(エントリー・モデルで)40GB~80GBくらいと小さかったため、圧縮ファイルにして保存するのが一般的でした。
現在ではハードディスク容量が飛躍的に向上し、TB(テラ・バイト:GBの千倍)単位のものもめずらしくないので、オーディオ・ファンの間では非圧縮で保存することが多くなってきています。

最近は圧縮技術も優れたものになっているので、mp3 の様な圧縮ファイルでもまずまずの音質で聴くことができますが、PCのファイルは非可逆のものが多く、一旦圧縮してしまうと元には戻せなくなります。 HDD(ハード・ディスク・ドライヴ)に余裕があるなら、リッピングする音源はなるべく非圧縮で保存しておき、後から用途に応じて圧縮ファイルに変換すると良いでしょう。

音声ファイルの種類
Audio file format(音声ファイル・フォーマット)は、パソコンに音のデータを保存する際のファイル形式で、画像でも音声でも非圧縮で保存する方が劣化が無くて良いのですが、「ファイル容量が大きくなる」という問題があります。

アナログのレコードやカセット・テープの音をPCに取り込む場合、アナログ信号をデジタルのパルス符号にコンバート(変換)する必要があり、この アナログ/デジタル変換 を PCM (pulse code modulation:パルス符号変調)と呼んでいます。

非圧縮フォーマット:
非圧縮のPCMフォーマットは、Windows では WAV ファイル、Mac OS では AIFF ファイルという形式のフォーマットになります。
 (CDの場合は既に「16bit / 44,100Hz」というビット/レートでデジタル化されていますから、非圧縮で保存してもそれ以上の音質にはなりません)

可逆・圧縮フォーマット:
「可逆圧縮」というのは一旦圧縮しても元に戻せる圧縮形式で、圧縮と非圧縮の中間といったところでしょうか。 音質は劣化させたくないけど、容量は小さくしたいという方向けです。

Apple ロスレス: アップルの可逆圧縮方式で、WAV や AIFF などの非圧縮ファイルを劣化させることなく半分くらいの容量に圧縮できるフォーマット。 iTunesQuickTime といったメディア・プレーヤーで録音・再生ができます。

WMA Lossless: WMA (Windows Media Audio :ウィンドウズ メディア オーディオ)はウィンドウズの圧縮フォーマットで、これはそのロスレス版。 これもCDの半分から1/3ほどの容量で保存できます。 ウィンドウズのメディア・プレーヤーで録音・再生できますが、それ以外で対応している機種はごくわずかのようです。

非可逆・圧縮フォーマット:
MP3 に代表される圧縮形式で、圧縮率によって音質が変わるのは画像ファイルと同じです。

MP3(エムピースリー): i Pod や音楽配信などの普及で、一番広く利用されているファイル形式です。 CD取り込み時の音質は、現在 192kbps(一秒で192kb)が標準ですが、最高 320kbps までの圧縮率が選べます。 ウィンドウズのメディア・プレーヤーでも使えます。

WMA(Windows Media Audio :ウィンドウズ メディア オーディオ): その名の通り、マイクロソフトが開発したウィンドウズ用のファイル形式。 MP3と同じ圧縮ファイルですが、一番の違いは圧縮率が最高でも 192kbps までしか選べず、メディア・プレーヤーの初期設定では 128kbps となっています。 
この 128kb/s という圧縮率は、1分(60秒)に換算すると 1MB くらいの容量に収まるので、1時間なら約60MBと計算がしやすかったです。 以前はハードディスク容量が小さかったので圧縮率も高めになっていましたが、 現在は容量にも余裕があるので高音質寄りの設定にする傾向があります。 一番良いのは同じ曲を圧縮率を変えて保存し、違いを聴き比べてみることでしょう。

AAC (Advanced Audio Coding): MP3 を越える高音質・高圧縮を目標に作られたファイル形式。 
i Tunes Store で販売されている AAC のビットレートは 256kbps となっています。
AAC は i Pod や i Tunes の他、デジタル・オーディオ・プレーヤーにも対応しているものがありますが、ウィンドウズのメディア・プレーヤーでは再生できません。

音楽の管理&再生ソフト


Windows Media Player: ウィンドウズ標準の音楽プレーヤーで、一般的な使い方でしたらこれでも充分です。 現在のヴァージョンはWindows 7 & 8 が「12」、Windows Vista & XP が「11」となっていて、リンク先のページから最新版をダウンロードできます。

音楽の取り込み:
CDなどの音源をPCに取り込む場合、「取り込み」をクリックして光学ドライヴにCDをセットすれば良いのですが、「非圧縮」とか「高音質」で取り込みたい場合は自分で設定をします。

プレーヤーの「ツール」→「オプション」→「音楽の取り込み」をクリックし、「取り込みの設定」にある(ファイル)形式を選択します。
非圧縮のWAVファイルならそのまま「適用」とすれば良いのですが、WMA (Windows Media Audio) の場合は下にある「音質」でビット・レートを変更します。
初期設定では 128kbps となっていますが、良い音で聴きたければ「最高品質(192kbps)」を選びましょう。 それでも1.5倍くらいだし、非圧縮に比べるとかなり小さくできます。
mp3 を選べば 320kbps まで選べるし、他の機器で聴く時にも有利になります。
メディア・プレーヤー専用であれば、「ロスレス」でも良いでしょう。

CDを取り込む場合インターネットに接続していると、自動的に曲名やアルバム・ジャケットが表示されて便利です。
自分でレコードやカセット・テープから録音した音源を、メディア・プレーヤーのリストに加えたものでも(フォルダをドラッグしても入ります)、フォルダを右クリックして「アルバム情報の検索」とすると候補が出てきますから、その中からピッタリのものを選べば同じようにジャケットが表示されるようになります。

注意していただきたいのは、洋楽の場合輸入版と国内版があり、同じアルバムでも曲順や曲目の違うものがあるということ。 違うものを選ぶと曲目が変わったりしますから、ご注意ください。


ecodecotool(えこでこツール)

これは便利なフリー(無料)ソフトです。

WAV や WMA などで保存しておいたファイルを、 MP3 などに変換したい時、フォルダごとドラッグするだけでファイル形式を変換してくれ、ビット・レートなども変更できます(ただし、現在より高音質にはなりません)。
オーブン・トースターみたいに、終了時に「チン」と鳴るのがご愛嬌ですが、あると結構便利なので紹介しておきました。




iTunes(アイチューンズ)はアップルが開発したメディア・プレーヤーですが、Windows 版もあり、無料でダウンロードできます。
ただしウィンドウズのメディア・プレーヤーに取り込んである WMA ファイルを変換して取り込むのに時間がかかり、アルバム・ジャケットのアート・ワークを表示させるには名前や生年月日等の個人情報を入力して登録する必要があるので、既にウィンドウズ・メディア・プレーヤーに慣れている人にとっては少々面倒かもしれません。


この他にも、Exact Audio Copy というリッピング・ソフトや、foobar2000 (フーバーにせん)のような高機能オーディオ・プレーヤーも人気がありますが、どちらも英語のサイトで初心者には使いづらいところもあるので紹介だけにしておきます。
そうしたソフトの日本語化バッチも出ているし、インストールの仕方や日本語化を詳しく解説したサイトもあるので、興味があれば検索してみて下さい。


これが foobar2000 をインストールして日本語化したもの。 インストール・ページは英語だし、日本語化できるのはごく一部で、画面表示やコンテキスト(右クリック)メニューは英語のままなので、英語の苦手な方には少し使いづらいかもしれません。

英語が分からなくても、マイ・ミュージック内の音楽フォルダを右側にドラッグするとファイルが開くので、とりあえず使っているうちに要領が分かってくるでしょう。
表示がシンプルで i Tunes の様に重たくないし、CD音質以上のハイ・レゾリューション音源も再生できるので、PCオーディオ・ファンには人気があります。

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