2013年3月20日水曜日

01.はじめに

パソコンでも音楽を聴くことはできますが、「良い音で聴く」となると話は違ってきます。

パソコンのマザーボード(基盤)標準のサウンド・チップにはとりあえず音楽が聴けるといっただけのものが多く、PC附属のスピーカーや液晶ディスプレイ内蔵のスピーカーでは、とても良い音を楽しむことはできません。



ここではPCオーディオの入門編として、あまりお金をかけず音楽を楽しむことに主眼を置いてみました。 お金さえかければ幾らでも良い物は手に入りますが、払った金額に見合うだけの歓びが手に入るとは限りません。
 なるべくお金をかけずに音楽を楽しむには、まずデジタル・オーディオの仕組みを知ることで、そうすればつまらないものに高いお金を払うこともなくなるでしょう。

【デジタルとアナログ】
パソコンのデータは全てデジタル化されていますから、そのままでは音として聴くことはできません。 スピーカーやヘッドフォンといったアナログ機器を鳴らすには、まずPCのデジタル・ファイルをアナログ信号に変換しなければならず、その役目を果たすのが D.A.C (デジタル・アナログ・コンバーター)と呼ばれるものです。 

これは簡単なものがPC基盤内に組み込まれていて、PCとスピーカーをつなぐ音声出力端子から出てくる信号はアナログに変換されています。 古いウィンドウズ・パソコンでは別途DACが必要ですが、最近のPCには中々良いDACが組み込まれていますから、これを附属スピーカーや内蔵スピーカーからちょっと良いアクティブ・スピーカーに替えるだけでも音は良くなります。

【今ある物から始めよう】
PCオーディオと言っても特別なものではなく、現在アナログのアンプやミニ・コンポなどを持っているのであれば、必要なものは USB DAC くらいで、これにはDAC内蔵のUSBヘッドフォン・アンプなども含まれますが、大体1万円前後の機器をパソコンとアナログ・アンプの間につなぐだけでも結構良い音でパソコンに取り込んだ音源を聴けるようになります。

詳しいことは各章で個々に説明しますが、最初から無理をすることなく、簡単にできることから始めてみたいと思います。


これ1冊で完全理解 PCオーディオ (1,280円)

PCオーディオに関する冊子は幾つか読んでいますが、 その中で初心者の方にも分かりやすいのはこの本でしょうか。

これは若い頃から音楽に親しんでいる熟年のアナログ世代に向けて書かれているので、『手持ちのものから始めよう』と題して、『新たに出費が必要なのはDACだけ』と、従来のオーディオ・システムを活用することを提案しています。

初心者にいきなり何十万円もの機器を推奨している本もある中で、この本は1万円以下のUSBヘッドフォン・アンプなども紹介しているので、初心者の方でも無理なく入って行けるでしょう。

確かに高価な機器を購入すれば幾らでも良い音は手に入るでしょうが、簡単に何十万円ものお金をポンと出せる人は少ないですから、 こうした初心者向けの本で基礎知識を得てから必要な機器を購入する方が良いかと思います。

もっともこの本でも、『初心者こそ長く使える本格的なオーディオ・インターフェイスを』と題して20万円のUSB DAC を推奨したり、1本4万4千円もするUSBケーブル(1m.)を紹介しているページもありますから、自分の頭を働かせて取捨選択しながら読む必要があるのは他の本と変わりません。
紙面の関係で紹介されている機器の数は大したことありませんが、書店で見かけたらパラパラとめくってみるだけでもある程度のことは分かりますし、図書館を利用するという手もあります。 なるべくお金をかけずに楽しむことにしましょう。

2013年3月19日火曜日

02. オンボードのDACについて

デジタル機器のパソコンは、そのままではアナログ機器のスピーカーやヘッドフォンから音が出ないので、オンボード(基盤上)に簡単な DAC(デジタル/アナログ・コンバーター)のサウンド・チップが内蔵されています。

古い Windows XP パソコンの頃は AC'97 という簡単なチップが主流で、とても「音を楽しむ」というレベルではありませんでした。 最近のPCでは HD Audio という後継規格が主流になっていて、特にサウンド・カードなどを使わなくても、アクティブ・スピーカーをちょっと良い物に替えるくらいでまずまずの音が楽しめるようになっています。


音楽は料理と同じで上を見ればキリがありませんが、最初はあまりお金をかけず、今あるアンプやスピーカーなどを活用することから始めてみると良いでしょう。

自分のパソコンのサウンド機能を調べる

ウィンドウズ・パソコンの場合、「コントロール・パネル」から「サウンドとオーディオ・デバイス」のプロパティを開くと、オンボードのサウンド・チップの規格が分かります。
(私の場合は外付けのサウンド・デバイスを接続していて、オンボードのチップは使っていません)

古いWindows XP 以前のパソコンでしたら AC'97(オーディオコーデック キュウジュウナナ) のはずで、その場合は別途 DAC を用意しないと満足の行く音は出ません。

2005~2006年以降の比較的新しいパソコンには HD Audio(エイチディー オーディオ)が使われていることが多く、その場合は昔の安いサウンド・カードなどより音が良いこともあります。
とは言っても、ノートブック・パソコンや液晶ディスプレイの内蔵スピーカーではその能力が引き出せないので、アンプやミニ・コンポをお持ちでしたら試しにつないでみると良いでしょう。
ただPC内部にはノイズが多く、オンボードのサウンド・チップやサウンド・カードなどはその影響を受けやすいので、ヘッドフォンで聴いた時にノイズが入らず良い音で聴けるなら、アンプにつないでも良い結果が得られると思います。

PC の音声出力端子はステレオ・ミニジャックになっているので、通常はアンプ内蔵のアクティブ・スピーカーに接続しますが、それをアンプやミニ・コンポなどにつないでみると、結構良い音で聴けたりします。 もしそれで満足できなければ、その時点で新たにDACを購入すると良いでしょう。 大した手間はかかりませんから。

アンプやミニ・コンポにつないでみる

RCA端子/ステレオ・ミニプラグ変換ケーブル

アンプの入力端子は赤/白のRCA端子ですが、PC側の出力端子はステレオ・ミニジャックなので、こうした変換ケーブルを使えば1本で両方をつなぐことができます。 
長さによって値段が違いますが、1m.で450円、2m.で600円くらいでしょうか(価格は変動あり)。

オーディオはケーブルによっても音が変わりますが、これくらいの出費でPCオーディオが始められるなら安いものでしょう。 私も2m.のものを使ったことがありますが、値段の割には良くできていると思います。

ステレオ・ミニプラグ・ケーブル

ミニ・コンポのLINE IN(入力端子)やAUX(外部入力端子)はステレオ・ミニジャックのことが多いので、こうしたステレオ・ミニプラグ端子のケーブルを使います。
1m.で400円、2m.で550円くらいです。

附属スピーカーにこうしたケーブルが使われていることが多いので、あるなら無理に買う必要はありません。

キチンとしたアンプとスピーカーを通して聴いてみると、PCに取り込んだ圧縮ファイルでも結構良い音で聴けることがありますから、まずは試してみることです。

アクティブ・スピーカーをつないでみる

アンプ(増幅器)やミニ・コンポが無い場合でも、簡易アンプ内蔵のアクティブ・スピーカーをつなぐと、チャチな内蔵スピーカーとは比べものにならない音を楽しむことができます。

薄型の液晶TVでもそうですが、薄型ディスプレイの内蔵スピーカーというのは「一応音が出る」といった程度で、とても音楽を楽しむことはできません。

スピーカー・ユニットは後ろにも音圧が出ているのですが、それを塞いでしまうと空気がバネのように働いてこもった音になってしまうし、ある程度低音を出すためには大きめのユニットと、それを容れるエンクロージャー(箱)が必要となってきます。

薄型スピーカーや液晶ディスプレイ内蔵のスピーカーは、形優先で肝心の音を犠牲にしていますから、それで音楽を聴くとなると不満も出るという訳です。 
最近ではサブ・ウーファー付きの小型アクティブ・スピーカーで、数千円という値段の割りにかなり低音が出るものもありますから、それなら PCのみならず薄型TVなどにも気軽に使えるでしょう。

 これはかなりの種類があり価格も様々ですから、別の章を設けて取り上げるつもりです。

2013年3月18日月曜日

03. 2万円以下の USB DAC


DAC(デジタル-アナログ変換回路) そのものは、パソコンのオンボードにも既に組み込まれていることは先に説明しました。
ここではデジタルのPCと、アナログ・アンプなどをつなぐ役目の機器ということで、USB DAC として区別しています。

注意していただきたいのは、製品名に DAC と書かれているデバイスでも、パソコンと直接つなぐことが出来るのは USB 接続のものだけということです。

同じような役目をするものに、USB ヘッドフォン・アンプ がありますが、どちらもDACを内蔵して、USBケーブルでPCに接続するという点では同じです。 
純然たるDACは出力端子のみですが大抵はヘッドフォン端子を備えているし、ヘッドフォン・アンプでも出力端子くらいは装備しているので、どちらも同じように使えます。 ただDACは出力端子からの音質に比べると、ヘッドフォン端子側は別のチップが使われていることであまり音の良くないことがあります。
アンプにつなぐ出力側の音質を重視するか、ヘッドフォンの音質の方を重視するかで選べば良いでしょう。 ヘッドフォン・アンプには小型で安価なものが多く、簡易型USB DAC として入門用に適しています。

他にもアナログ・アンプを必要とせず、直接パッシブ・スピーカー(普通のスピーカーのこと)をつなぐことのできる DAC アンプ という機器もありますし、入力端子を備えてアナログ・レコードやカセット・テープの音源をデジタルで録音できる機器もあります。 
かなり種類が多いので価格別に並べてみました。 予算と用途に応じて最適なものを選んで下さい。 ここではエントリー(入門)モデルとして、2万円以下で買えるものを紹介しています。

サンプリング・ビット数とレートについて
良く耳にするサンプリング周波数やビット/レートという言葉ですが、CDの音質は16ビット/周波数が44,1kHz(キロ・ヘルツ)ということになっており、それ以上の音質のものをハイレゾリューション(高解像度)音源と呼んでいます。

USB DAC には それ以上の性能のものが沢山ありますが、CDをPCに取り込んだ音源を聴くのであればそうした性能は必要ないし、Windows標準のメディア・プレイヤーでは「コーデックを取得できません」となって、せっかくの高音質音源があっても聴けなかったりします。
つまり高性能な USB DAC を買っても、その性能が引き出せなければ宝の持ち腐れということで、ハイレゾリューション音源を聴くのでなければそれほど高価な機器は必要ありませんから、最初は手頃な価格帯のものから始めてみると良いでしょう。

1万円以下で買えるもの】 (※参考価格は変動するので、あくまでも目安です)

Focusrite VRM BOX スピーカーシミュレート機能内蔵ヘッドフォンアンプ (4,980円)

これは出力端子の無い、純然たるUSBヘッドフォン・アンプです。
特徴としては、VRM (Virtual Reference Monitoring) 機能、つまりヴァーチャルで様々なリスニング環境やスピーカーの音色を試せるということで、具体的には「3つのモニタルーム、15の業界標準のモニタースピーカーが選択できる」―ということになっています。

背面にはUSB端子と、S/PDIF(Sony Philips Digital InterFace、エスピーディーアイエフ)入力端子、つまりデジタル同軸音声入力端子が付いているだけなので、アンプなどに接続することはできません。
スピーカーは要らないから、とりあえずヘッドフォンでPCの音が聴ければ良いという方向けです。

FOCUSRITE ( フォーカスライト )はイギリスのメーカーですが、日本語の商品ページはこちら→ Focusrite VRM BOX



FOSTEX ボリュームコントローラー PC100USB
(5,554円)

これはボリューム・コントローラーですがDACを内蔵しており、USBケーブルでつないだPCからのデジタル信号をアナログ信号に変換してくれるので、簡易型DAC としても使えます。
もちろん本格的な USB DAC とは比較になりませんが、パソコンのヘッドフォン端子からの音がノイズだらけで、ノイズの無いクリアーな音になれば良いという方でしたら充分に使えます。

これはPCにUSB接続するだけで電力が供給されるので、電源アダプターは不要です。
出力側のRCA端子にアクティブ・スピーカーをつなげば、スピーカーの音量も調節できます。 ただしアンプと同様ヘッドフォン端子にプラグを差し込むと、 出力側からは音が出なくなります。

私はDACの無い普通の ボリューム・コントローラー PC-1e というのを使っていますが、金属製で適度な重量があり、ゴム足も付いて安定感は良いです。
難点としてはヘッドフォン・ジャックが後ろ側に付いていることでしょうか。
メーカー・ホームページ→ PC100USB





これはPCIスロットに挿すサウンド・カードですから、拡張機能があるデスクトップ・パソコンでないと使えませんし、PCのフタを開けてカードをスロットに挿せる人向けの製品です。

見ての通り、アナログのRCA出力端子とデジタルの光出力端子の二系統しかありません。
オンボードの場合ノイズの影響を受けやすいという欠点はありますが、USBケーブルを介さず直接アンプとつながるのは強みです。

価格も出力のみに特化した製品なので安くなっていますが、音の方はオンボードのチップとは比較にならないほど良くなっているようです。 入力端子もヘッドフォン端子も要らないという方には最適でしょう。
メーカー・ホームページ→ SE-90PCI (サンプル音源のダウンロードもできます)


Creative USB Sound Blaster Digital Music Premium HD SB-DM-PHD (7,700円)

これはアナログのRCAライン入力と出力端子を備えた簡易型DACです。 フォノ・イコライザー内蔵で、アナログ・レコードのデジタル録音も出来ます。
USBバスで電力が供給されるので、邪魔な電源アダプターは付いていません。
正面にはヘッドフォン端子とマイク入力端子も備えていますが、こうしたデバイスのヘッドフォン端子は出力側に比べて音質が良くないので、ヘッドフォン・アンプの代わりにはなりません。

基本的に ONKYO WAVIO USBデジタルオーディオプロセッサー SE-U33GXV(B)  とサイズも機能も重なるところがありますが、価格の面ではこちらの方が安くなっています。
ただクリエイティブ製品は中国製で、説明書が七ヶ国語で日本語のページはわずかとか、録音編集ソフトも附属CDではなくインターネットでダウンロードして手に入れるとか、価格相応のところがあるので、ある程度自分で対処できる人向けです。
詳しくはこちら→ Creative Sound Blaster SB-DM-PHD



(7,980円)

トッピングは広東省にある中国のメーカーですが、最近の中華製品はあなどれないものが結構出てきました。

これはUSBケーブルでPCと接続するデジタル・アンプで、スピーカー端子を備えているのでアナログ・アンプを介すことなくパッシブ・スピーカー(アンプが必要な普通のスピーカー)を鳴らすことができます。

他にRCAの外部入力端子を備えているので、CDプレイヤーなどの外部機器を(一つだけ)接続することができます。
正面に「USB」と「AUX(外部入力」の切り替えスイッチがあるので、PC側の音を聴く時には「USB」を選択します。
ヘッドフォン端子も備えているから、手持ちのアンプが無い方にはこうした機器が好適かもしれません。 なにより安いし・・・
右側に電源端子(DC/12V) があるので、電源アダプターが別に付くようです。



(現在品切れ)

これも上と同じトッピングの製品です。
これは始めに紹介したPCオーディオの本に掲載されていたので載せてみましたが、現在 Amazon では品切れ中で再入荷の予定は無いとか。 
本の掲載記事などはすぐに古くなるのでこうしたことが起りますが、価格は定価が8千円となっています。

正面にヘッドフォン端子、 裏面にアナログのライン出力と光デジタル出力端子がありますが、どれも3,5mm.ミニ・ジャックの小さなものです。 後ろはUSB端子のみだから、USBバス・パワーなのでしょう。


(8,880円)

ラトックシステム は日本のメーカーです。
「16bit・44.1kHz/48kHz対応」を謳(うた)っていますが、今時CD音質は当たり前で、それ以上の性能の機器の方が多いくらいですが、基本的なところは押さえてあるといったところでしょうか。

USBヘッドフォン・アンプですが、 アナログ出力(RCA)端子を備えており、簡易型DAC としても使えます。
USBバス・パワーで、USBケーブルをパソコンにつなげば電力が供給されるので、電源アダプターは不要です。

難点としてはヴォリュームがあまり良くないようで、細かい調整がしづらいとのことですが、その点はAmazon のレビューを参考にして下さい。
詳しくはこちら→ REX-UHPA1


Topping デジタルアンプ [TP22] (9,800円)

これも中国のトッピングの製品ですが、TP30 より2千円ほど高く、違いといえば外部入力端子が二つになって二台の機器を接続できることと、ヘッドフォン端子が無くなったことでしょうか。

これも電源アダプターは別になりますが、DC/20V と電圧が高めになって TP30 よりパワー・アップしています。
CDプレイヤーの他に、チューナーとか他の機器をつなぎたい場合にはこちらが良いかも。 
 でもヘッドフォン端子が無いので、ヘッドフォンを使わない人向けです。



ティアックのオーディオ・インターフェースと呼ばれるこの製品は、本来は楽器やマイクの音をPCでモニターしながら編集するのが目的のようですが、RCAの出力端子とヘッドフォン標準ジャックを備え、USB DAC としても使えるのでここに入れておきます。
音楽をやっている方なら、この方が色々と出来て良いのではないでしょうか。
これより少し高い上位機種に US-144MKII がありますが、そちらの方がライン・アウトの音量とヘッドフォンの音量を別々に調整できるとか(こちらはヴォリュームが共通)、細かい点で不満が出るようなので、予算に余裕があるなら US-144MKII を選ぶと良いでしょう。
メーカー・ホームページ→  US-122 MKII



1万円~2万円のもの

Topping DAC [D20] デジタルアンプ (10,980)

これもトッピングのデジタル・アンプですが、スピーカー端子は付いていません。
出力はアナログ(RCA)端子のみで、入力はUSBの他に、オプティカル(光)とコアキシャル(同軸)端子が付いています。 デジタル機器の音声出力にはオプティカル端子が多いので、そうした機器をつなぐにはこちらが良いでしょう。

これもヘッドフォン端子は付いておらず、純然たるデジタル・アンプとなっています。
電源アダプターから電力を供給しますが、ホスト側は DC/15V となっています。






これはヘッドフォンで有名なオーディオ・テクニカが昨年発売した、比較的新しいヘッドフォン・アンプです。 24bit/96kHZ対応を謳っていてCD以上のハイレゾリューション音源でも再生できるようですが、性能はともかくとして外観は中国製に比べてもオモチャみたいで少し見劣りします。

横62×奥行57ミリと手の平サイズで質量55gと軽量だから、USBケーブルの曲がり癖で宙に浮いてしまうほどの頼りなさです。 
そうした点では一番最初に紹介した、フォステクスのヴォリューム・コントローラーの質感を見習って欲しいところです。

正面のヘッドフォン端子はミニ・ジャック、裏面のアナログ出力端子もミニ・ジャックで、他に角型光デジタル出力端子も備えていますが、ケーブルは附属していません。(USBケーブルは附属)
 同じ価格帯の韓国製品と比べるとかなり見劣りするし、これをブランド名だけで売るのは厳しいでしょう。
メーカーのホームページ→ AT-HA40USB


Fiio USB DAC+ポータブルヘッドホンアンプ E07K(11,600円)

Fiio は2007年に設立され、広州に本拠地を置く中国のメーカーで、日本では「オヤイデ電気」が輸入代理店となっています。

これは充電池を内蔵し、持ち運びに便利なポータブル・ヘッドフォンアンプですが、USB DAC としてパソコンにつなぐことができます。

写真のように i Pod や i Phone などをゴム・バンドで固定して持ち歩くといった目的で作られているので、サイズも同じくらいになっています。
2013年1月に発売されたばかりですが、レビューの多かった Fiio E7 の後継機種です。

これは「オヤイデ電気」が扱っている正規品なので価格が高めですが、並行輸入品 にはもう少し安いものもあるようです。
並行輸入品とは、正規代理店と並行して独自の輸入を行った商品で、正規品より安いものもありますが、正規代理店の保障や修理は受けられないというデメリットもあります。
商品の詳しい説明はこちら→ Fiio E07K 


Audinst Mini USB DAC&ヘッドホンアップ HUD-mini (11,635円)

Audinst (オーディンスト)は韓国のメーカーで、(株)ワイズテックが輸入しているブランドです。
正面にヘッドフォンのステレオ標準ジャックとミニ・ジャックを装備し、裏にはアナログのRCA出力端子と、デジタルの光出力端子が付きます。

Audinst 製品の特徴として、オペアンプ がソケット式になっていて簡単に交換できるという点があります。
ヘッドフォン・アンプは自作キットも幾つか出ていますが、全てを自作しないまでも、パーツを交換して音の変化を楽しみたいというこだわり派の人に向いていると思います。
mini (ミニ)というのは、上位機種 HUD-mx1 のミニ版ということでしょう。
詳しくはこちら→ HUD-mini USB DAC




AUDIOTRAK(オーディオトラック)も韓国のメーカーです。

正面にヘッドフォンの標準ジャックとミニ・ジャック、それにマイクのジャックを装備しています。
背面にはアナログのRCA出力端子の他に、デジタルのオプティカル(光)出力とコアキシャル(同軸)出力端子も備えています。 USBバス・パワーなので電源アダプターは不要です。

韓国製品らしく、これも オペアンプの交換 ができるようになっており、自分でカスタマイズできるのが強みでしょう。(パーツの交換は自己責任で、「誤って基盤に傷を付けてしまった場合、サポートの対象外となります」と書かれています)
詳しくはこちら→ PRODIGY CUBE



これは US-122 の上位機種で、違いといえばヘッドフォンのヴォリュームと、ライン・アウトのヴォリュームが別になっていることでしょうか。 デジタルのコアキシャル(同軸)入力/出力端子もプラスされています。
わずか1,500円ほどの違いですが、ヘッドフォンとアクティブ・スピーカーを同時に使う場合などはこちらの方が便利でしょう。

メーカー・ホームページ→ US-144MKII



Focusrite Scarlett 2i2 オーディオインターフェイス (12,320円)

これもオーディオ・インターフェイスということで、楽器やマイクをつないで音楽を編集するのが目的ですが、ヘッドフォン端子と出力端子も備えており、 USB DAC としても使えます。

Focusrite (フォーカスライト)はイギリスのメーカーですが、日本では High Resolution (ハイ・リゾリューション)が取り扱っています。
詳しくはこちら→ Focusrite Scarlett 2i2




これは REX-UHPA1 の上位機種になります。
正面にヘッドフォンのステレオ・ミニジャック、背面にはアナログのRCA出力端子のみというシンプルなものです。
「16bit / 24bit, 44.1kHz / 48kHz / 88.2kHz / 96kHzの各オーディオフォーマットに対応」 ということで、CD音質以上のハイレゾリューション音源を楽しみたい方はこちらを選ぶと良いでしょう。
メーカー・ホームページ→ RAL-2496HA1




これはこの間まで10,500円ほどで売られていた U33GXV の後継機ですが、外観上は何も変わっておらず、「24bit/96kHzに対応」という性能面でも同じです。
違いと言えば附属の編集ソフトが「DigiOnSound6 L.E.」と「5」から「6」になったことと(使い勝手は同じ)、Windows 8 対応ということくらいで、価格が3千円ほど高くなり型番に「2」が付いたくらいでしょうか。

アナログの入力/出力端子を備え、フォノ・イコライザーを内蔵しているので、フォノ・アンプの無いレコード・プレイヤーでも接続してデジタル録音することができます。
私は旧型となった U33GXV を使っていたことがありますが、出力側の音は5千円程のサウンド・カードよりはずっと良い音です。 
ただヘッドフォン端子からの音はかなり低音不足で、ヘッドフォンが安物になったように感じるので、ヘッドフォン・アンプの代わりにはなりません。
マイクの入力端子と入力レベル調整つまみを装備(右側のスイッチで、フォノ/マイク/ラインと切り替えて使用)。
右側にあるUSBボートから電力が供給されるUSBバス・パワーで、左側にあるネジはアース端子です。

これはヴォリューム・ツマミや右側にある切り替えスイッチが小さくて操作がしづらいので、上位機種の SE-U55SX2 に換えました。 U55SX2 も電源アダプターからノイズが出るとか問題点もあるのですが、現時点で千円の差というのはどう見ても高いです。
1万円くらいならお勧めできるのですが、13,400円なら千円足してU55SX2 を買う方が良いでしょう。
メーカー・ホームページ→ SE-U33GXV2(B)

レコードの録音について
レコードをCD音質以上のビット/レートで録音すれば手軽にハイレゾリューション音源が手に入るかというと、そう簡単でもありません。
ノイズの無いクリアーな音で録音しようと思えばレコードをきれいにクリーニングする必要がありますし、どうやっても「プツッ」というノイズが何箇所か入りますから、それを最初から最後まで等倍速でモニターしながら除去するのはかなりの時間と手間がかかります。 始めのうちは面白がってやっていても、何百枚ものレコードとなれば段々嫌になってくるでしょう。 

良い音で録音したいとなれば、レコード・プレイヤーやスタイラス(レコード針)にもそれなりのグレードのものが必要となってきます。
更にその後、録音したファイルを一曲ずつに分けてフェード・インやフェード・アウトをかけ、それに曲のタイトルをタイプするというのは内職みたいな手作業ですから、定年退職して時間もお金も自由に使えるという人でなければ、CDを借りてきてリッピング(PCへの取り込み)する方がずっと手軽です。

レコードの録音に関してはUSB レコード・プレイヤーという便利な機器も出ているし、それに関しては別ブログの方に書いておきましたので、そちらをご覧下さい。
→ アナログ・レコードのデジタル録音



これはU33GXV の上位機種ですが、縦25×横17cmとかなり大きいです。 使いにくいデザインで縦置きにするとヴォリュームが横を向くので、正面を向かせるか右側に置かないと使いにくいし、横置きにすると場所をとるだけでなく、小さな突起だけでゴム足も無いからツルツル滑ります。
表示の文字が小さく色も薄いので、レベルの切替えなど何が書いてあるのか読めないから操作しづらいです。

音に関してはなかなか良く、出力側の音質に関しては特に文句はありません。 ただヘッドフォン端子からの音は、悪くはないけど出力側に比べると少し劣ります。 この製品の特徴は、とにかく端子の数が多いこと。
アナログ(RCA)の入力/出力端子が一つずつ。
デジタル光の入力端子が二つ。(一つは前面)
デジタル光の出力端子も二つ。
同軸の入力端子も一つ。
ヘッドフォン端子とマイク端子に、調整ヴォリュームも備えています。

下位機種の U33GXV と違いフォノ・イコライザーは内蔵していないので、フォノ・アンプの無いレコード・プレイヤーをそのままつなぐことはできません。

これは簡易型DACとしても充分に使える性能があるのですが、問題点はパソコンのOSとの兼合いでノイズの出ることがあるということ。 特に付属品の電源アダプターに問題のあることが多く、私はアース線を付けたりUSBケーブルをフェライト・コア付きのものに替えたりしてみましたが、PSP用の電源アダプターに交換したらノイズが消えました。
Amazonのレビューにそうしたことが書かれているので、その点を理解した上で購入を決めるようにして下さい。 電源アダプターを替えても、ノイズが消えるという保障はありませんので。
メーカー・ホームページ→ SE-U55SX2(B)



nu force (ニューフォース)はカリフォルニアを拠点とする会社です。
サイズはH68×W21×D42mm、87g と小型軽量。
正面にヘッドフォンのステレオ・ミニジャック、背面にアナログ(RCA)出力端子と、同軸出力(音量コントロールをOFF にすることで起動)のみというシンプルさです。

色は レッド の他に、 ブラックシルバー が選べます。
小型ながら、『受信したデータをUSB オーディオレシーバーによって復調し、その後D/A コンバーターチップによって2V アナログ信号に変換します。USB によるデータ受信とDA 変換に各々専用のIC を使用するこの構成は、USB レシーバに内蔵されたDA 変換機能を使用してアナログ出力を得るローコストのUSB DAC とは一線を画すクオリティーを誇ります。』(カタログ)とのことですが、詳しいことはホームページをご覧になって下さい。
→ Icon uDAC2




Presonus AudioBox USB [Studio One Artist付属] (14,500円)

Presonus (プリソーナス)は1995年にアメリカ・ルイジアナ州で設立された会社です。
これもオーディオ・インターフェイスとして音楽の編集用がメインですが、ヘッドフォン端子と出力端子を備えているので USB DAC としても使えます。

正面左にあるのは「コンボ端子」で、楽器用の標準ジャックとマイク用XLRジャック双方の接続ができる端子です。
背面左側からUSB端子、 MIDI のINとOUT、メインの出力端子、右側がヘッドフォン端子となっています。
詳しくはこちら→ Presonus AudioBox USB




これも低価格の製品で攻勢をかけている中国のトッピング製で、現時点ではこれが最上位機種のようです。
デジタル・アンプとヘッドフォン・アンプの両方の機能を持ち、正面にはヘッドフォン・ジャックを備えています。

背面左はアナログ(RCA)の外部入力端子で、右側ニ列がスピーカー端子となっており、アンプの無いパッシブ・スピーカーを接続することができます。 
正面の「U/A」スイッチでUSBとAUX(外部)入力を切替え、上下の矢印が音量調節のようです。

色は ブラック の他に、 シルバー も選べます。
Topping にームページはありませんが、製品を販売している「白箱」に 工場潜入レポート というのがありました。電解コンデンサーなどのパーツ類は日本製を使っているようです。





iBasso Audio (アイバッソ オーディオ)は中国に拠点を置くメーカーで、日本で販売される製品はヒビノインターサウンドが輸入代理店となり、アドヴァイスなどを行っているとのことです。
これはリチウム充電池を内蔵し、持ち運びができるUSBヘッドフォン・アンプです。
正面左側がヘッドフォン端子、右側がAUX(外部)入力/出力端子となっています。

詳しいことはこちら→ D2+ Hj Boa




Roland USB Audio Interface DUO-CAPTURE EX [UA-22] (16,600円)

これは Roland(ローランド)のUSBオーディオ・インターフェイスで、楽器やマイクを接続して音楽を編集するものですが、参考までに入れておきます。

特徴としてはUSBバス・パワーの他に、乾電池と、AC電源アダプター(別売)でも使えます。
 DAWソフトウェア 「SONAR LE」 DVD-ROM(Windows)が付属。
詳しくはこちらをご覧下さい→ DUO-CAPTURE EX




Audinst DAC付ヘッドホンアンプ HUD-mx1 (16,907円)

これも韓国オーディンストのUSBヘッドフォン・アンプです。 この製品もオペアンプがソケット式になっていて、簡単に交換できるようになっていますが、堅実な日本のメーカーではそうしたことは出来ないでしょう。

本格的なヘッドフォン・アンプらしく、端子は標準ジャックとミニ・ジャックの二つが並んで付いています。

背面には二系統の出力端子があり、左側がデジタルのオプティカル(光)出力端子、右側がアナログのRCA出力端子となっています。
電源アダプター (DC 15V / 0.5A~1A) が別に付きます。
詳しいことはこちら→ HUD-mx1




PreSonus AudioBox 22VSL (18,600円)

これは先に取り上げた AudioBox USB の上位機種に当たります。 見たところ同じようにも見えますが、良く見るとヴォリュームや端子の位置が違っていたり、出力端子やヘッドフォン端子に違うパーツが使われていたりします。

価格は4千円ほどこちらが高くなっていますが、一番の違いは同梱のソフトウェアのようで、「Studio One Artist」の他に「VSL (Virtual Studio Live)」というソフトも付いているようです。

詳しいことはこちらをご覧下さい。
→ AudioBox 22VSL




HRT Music Streamer II(ミュージック・ストリーマー2)USB-DAC 高性能インターフェイス
海外正規品/並行輸入品 (19,855円)

HRT (HighResolutionTechnologies) 社は南カリフォルニアを拠点とする技術者集団で、日本では サエクコマース(株)が代理店となっています。

これはその正規代理店を通せば2万2千円ほどになる、同じ製品の 並行輸入品 です。

正規代理店を通した製品に比べ安く購入できるメリットはありますが、正規代理店の保障や修理は受けられないというデメリットもあります(もちろん販売店側の保障は受けられますが、詳しいことは「並行輸入品」のリンクをご覧下さい)。
正規品の方は二万円以上のページに掲載してありますが、こちらも製品自体は同じもので、説明書や保証などの有無が違いとなっています。 保障等の安心も一緒に手に入れたい方は、少しくらい高くても正規品を購入されると良いでしょう。

尚、輸入品でしたら更に安い18,000円のものもありますが、それは説明書なども当然英語のものになります。→ HRT Music Streamer II (17,956円)